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認知症の人との接し方
認知症患者と接するときにはいくつか気をつけなければならないことがあります。認知症の症状は患者ごとに違うため、接する側もそれぞれに合わせて対応しなければなりません。認知症の人との接し方には原則があります。
一番大切なことは相手の自尊心を尊重することにあります。
頭ごなしに怒ったり決めつけたり、否定したりすると自尊心が傷つけられてしまいます。
例えば認知症の人が自分の物が盗られたとか、現実には見えていないものが見えたなど事実を誤って理解して現実を違う行動をとった場合でも、まずは逆らわないことです。
決して相手を否定してはいけません。
この場合はまずは相手の話に合わせて、話題をかえたり場面をかえたりして関心を他にそらします。
認知症の人は自分の物が他人に盗られたとすぐに疑うことをします。
その場合すぐ身近にいる家族が疑われます。
疑われたからといって興奮して怒らないで下さい。
一緒に探そうと促して行動を起こすか、お茶を飲ませるなどして感心を他にそらせるなどの方法をとります。
他にも認知症の人が失禁や不潔行為や徘徊など失敗行動をした場合、絶対に怒ってはいけません。
「だめだ」とか「いけない」などは禁句です。
説得することもだめです。
この場合は認知症の人の行動を考えて失敗しないように環境を整えてあげたり、気持ちを満たしてあげたりすることが大切です。
全てにおいて認知症の患者である本人が一番困っているのだと理解してあげることが大切です。
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